2007-01-01から1年間の記事一覧

黄色いダイヤ

エコノミスト6月26日号の特集は、「穀物バブル」。 これを読んでいると、トウモロコシやサトウキビを原料とする バイオエタノール大増産計画が、世界の食糧事情に 大変大きな影響を与え始めていることがよくわかる。 この現象の発端となったのは、ブッシ…

オルタナ

オルタナという雑誌がある。 環境や健康、ヒトと社会と地球を大事にする ビジネスの新しいあり方に深い関心を持つ高い意識を持った ビジネスパーソン向けの雑誌である。 今年4月に創刊され、隔月で発行される。 6月が第2号となるわけだ。 私がオルタナを…

平均気温が6.4℃上昇したら

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、 今世紀末の地球の平均気温が、 20世紀に比べて最大6.4℃上昇するとの 予想をまとめた。 もし、平均気温が6.4℃上昇したら、 旱ばつによる水不足、洪水や暴風雨の被害拡大、 森林火災、サンゴの白…

グリーンマウンテン・コーヒー

米国ナスダック市場に、 グリーンマウンテン・コーヒー・ロースターズ という会社が上場している。 米国バーモンド州に本社を置く コーヒー豆の販売店である。 1981年バーモンド州の小さなカフェとしてスタート。 当時の社員数はわずかに20名だった。 …

エネループの三洋電機

今月、1947年創業以来、60年間続いてきた 三洋電機の世襲経営に幕が下りた。 三洋電機は、ゴールドマン・サックス、大和証券SMBC、 三井住友銀行の金融3社から3000億円の 金融支援を受け、再建中であるが、 迷走状態に陥っている。 ほぼ3期…

二酸化炭素を食べる微生物

今日の日経新聞に、 「アセトン・ブタノール発酵」という バイオ技術が紹介されていた。 アセトン・ブタノール菌は、 空気を嫌う嫌気性の微生物で、 “二酸化炭素”を食べるという特徴がある。 現在、九州大学で研究されている。 アセトン・ブタノール菌の誕生…

日本型バイオテクノロジー

「千年働いてきました ―老舗企業大国ニッポン」 (野村進 角川ONEテーマ21) がおもしろい。 日本には、驚くほどたくさんの老舗企業があるという。 著者が、東京商工リサーチの150万社に及ぶ データベースを調べてみたところ、 創業100年以上の会…

亡食

「亡食の時代」(産経新聞「食」取材班 扶桑社新書)は、 考えさせられることの多い本だった。 私にとって、“食べる”ということは、 人生最大の楽しみの一つといってよいほど、 重要な問題だ。 しかし、今の若者はそうではないらしい。 都内の出版社で働く編…

遺伝子組み換えトウモロコシに毒性発覚?

遺伝子組み換えトウモロコシに関する 新情報が発表された。 モンサント社製の遺伝子組み換えトウモロコシを 与えられたラットの肝臓と腎臓に毒性が現われた というものである。 この事実は、モンサント社が欧州委員会に 欧州での販売許可申請書を提出した自…

発熱

先週、木、金と発熱のために仕事を休んでしまった。 考えてみると、熱を出して寝込んだのは、 5年ぶりくらいのことだ。 体調が悪くなると、健康のありがたさがよくわかる。 健康なときは、心地よいはずの眠りが、 病気の時は、苦行に変わる。 なにしろ、連…

うぐいすが教えてくれたこと

今朝、事務所の窓を開けて、空気を入れ替えていたら うぐいすの鳴き声が聞こえてきた。 六本木にも、うぐいすはいるんだなあ とちょっと感動。 しかし、この時期にうぐいすとは、 ちょっと早すぎはしないか。 うぐいすについて調べてみた。 うぐいすは、季節…

食糧危機はある日突然やってくる

レスター・ブラウン氏は、 ワールド・ウォッチ研究所の創設者で、 早くから大量消費社会に警告を鳴らしている。 レスター・ブラウン氏の著書 「フード・セキュリティー 〜だれが世界を養うのか〜」 (ワールドウォッチジャパン) の中に、かなりショッキング…

エスカルゴ牧場

スローフード運動という言葉がある。 ファーストフードに対して、 スローフード。 なんだか、わかったようなわからないような。 その定義は、 「地元の良質な食材を提供する小生産者を守り、 彼らが提供する食材の価値を その地域の消費者全体に認識してもら…

食べない権利

「遺伝子組み換え原料は使われていません」 と表示されている食品にも、実は、 遺伝子組み換え原料が使われていることがある。 この問いの答えは、 ○か×か。 答えは、○である。 私がこの事実を知ったのは、 昨年の5月に、 環境保護団体グリーンピース・ジャ…

野菜工場

この間、「がっちりマンデー」で、 キューピーを特集していた。 今や、マヨネーズの会社は、 マヨネーズだけを作っているわけではないそうだ。 おもしろかったのは、タマゴの研究。 「とろっと名人 ひらけオムレツ」 という商品はすごい。 かちかちに凍った…

動的均衡

世の中には、 ありとあらゆる健康に関する情報が 飛び交っている。 どれが有益で、どれが有益でないかなど、 判断のつけようもない。 実験結果の名の下に、 様々な数字やデータを並べられると、 科学者が言っているのだからそうなのかと 思わされてしまって…

牛乳は本当に体にいいのか

「牛乳は体によい」 これは、食の常識だ。 だから、私たちは、小学生の頃から、 学校給食で選択の余地なく、 牛乳を飲むことを強制される。 しかし、牛乳がどのように体によいのかを 詳しく知っている人少ないと思う。 そこで、日本酪農乳業協会のHPを調べ…

病気にならない生き方

2006年単行本ノンフィクション(トーハン調べ) による年間ベストセラーに輝いた本は、 「病気にならない生き方」 (新谷弘実 サンマーク出版) である。 著者の新谷博士は、 米国アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授で、 日米でおよそ30万…

納豆騒動に思う その2

納豆騒動が、大変なことになってきた。 データを捏造したテレビ局は、 言語道断であるが、 こっけいなのは、 テレビ番組に振り回されている消費者である。 こっけいなどといって申し訳ないが、 これは、以前、 同じようにテレビ番組に振り回されていた 昔の…

納豆騒動に思う

私は納豆が大好きで、 家で食事をする時は、ほぼ毎日、 納豆を食べている。 ところが、この間、某局の某健康番組で、 納豆にダイエット効果があると放送されると、 納豆の買占めが起こり、 超品薄現象が発生。 もとからの納豆好きには、 大変迷惑な話である…