オルタナ

オルタナという雑誌がある。
環境や健康、ヒトと社会と地球を大事にする
ビジネスの新しいあり方に深い関心を持つ高い意識を持った
ビジネスパーソン向けの雑誌である。


今年4月に創刊され、隔月で発行される。
6月が第2号となるわけだ。


私がオルタナを知ったのは、
副編集長の木村麻紀さんから創刊のお知らせを頂いたからだ。


木村さんは、時事通信社を経て独立。
ジャーナリストとしては初めて、
日本の媒体で「ロハス」について
本格的に取り上げた方だ。
現在も、地球環境の持続可能性を重視した
ビジネスやライフスタイルを
エネルギッシュに取材しておられる。


木村さんと私の出会いは、木村さんから
頂いた1本のメールがきっかけである。
そのメールは、「日経ビジネスアソシエ」で
拙著「ロハスな人の株式投資入門」(太陽企画出版)の
書評を取り上げて下さったという連絡であった。


それから時々、メールを交換していたが、
彼女がドイツのミュンヘンに在住されていたため、
1年以上、お目にかかる機会に恵まれなかった。


しかし、昨年9月、オルタナ創刊の準備のために帰国され、
ついこの間、ようやく初対面を果たしたのである。


初めてお会いした木村さんは、
想像通りのエネルギッシュな女性だった。
さすが、男性中心の「記者」の世界を
腕一本で渡ってきただけのことはある。
外見は小柄で、かわいらしい女性だが、
中身はまぎれもない硬派である。


オルタナのオフィスは、東京で唯一のチェコ料理の
レストラン「cafe ano」の3階にある。
築40年の洋館を改築したとてもかわいらしいレストランだ。


ちょうど、ランチタイムに伺ったので、
当然、チェコ料理を堪能してきた。
チョイスしたオーダーは、
「マッシュルームとハムと卵のブランボラーク」。
じゃがいもをすりつぶしたペーストを
フライパンで焼き上げたものに、
マッシュルームとハムと卵が添えられている。
さながら、チェコ風ジャガイモのお好み焼きといったところだ。
もちもちとした食感で、独特の風味がある。
その風味は、マージョラムというチェコの香辛料の香りだそうだ。
チェコのおふくろの味。なかなか、おいしかった。


話が横にそれてしまったので、もとに戻そう。
オルタナのすばらしいところは、
おしゃれな流行語といったイメージでとらえられがちな「ロハス」を
きちんとビジネスシーンに落とし込んで、情報発信していることだ。
オルタナは間違いなく硬派なマガジンである。


木村さんこんなふうに語っておられた。
オルタナではロハスという言葉は使わないようにしているんですよ。」
その気持ち、私もよくわかる。
最近、ロハスという言葉があまりにも安易に使われすぎており、
安っぽいという印象さえ与えかねない陳腐な言葉におとしめられて
しまったような気がする。
だからこそ、ロハスの意味を真剣に考えている者は、そうたやすく
ロハスを口にすることができないのだ。
木村さんのその言葉を聞いただけで、オルタナの真摯な姿勢が
まっすぐに伝わってきた。


オルタナの目的の1つは、価値観を共有するビジネスパーソン
コミュニティを形成することにある。
今後は、WEB上だけではなく、リアルでも交流会などを
開催していくとのこと。


世の中を変えるためには、まず個人1人1人の意識の変革が必要だ。
1人1人の意識が変われば、経済活動が変化してくる。
地球を守るためには、経済活動を根本的に見直していかなければ
ならないのだ。
オルタナの考え方に共感して、集まってくる方々は、
いろいろな分野の第一線で活躍されているので、
個人の意識改革の旗振り役になっていくだろう。


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