今年のキーワード「高額消費」

 あけましておめでとうございます。今年のお正月はどこにも
出かけず、うちでゴロゴロしていました。ま、いつものこと
なんですけれどね。混雑する時期に旅行に出たくないので、
お正月は家に居ることにしています。
なんだか、言い訳っぽいかな・・・。
ともかく、今年もよろしくお願い致します。 


 さてさて、新年1回目のブログのテーマは、今年のマーケット
をみるうえで、重要なキーワードについて。
そのキーワードは、「高額消費」ではないかと思います。
長く続いたデフレから、本格的に脱却する兆しがみえてきているし、
企業業績が回復し、給与やボーナスも増えている、その上株式が
異常なまでの強さをみせているのですから、多くの人のふところ、
かなりあったかくなっているはずですよね。
バブルの時代もそうでしたが、株や土地が値上がりすると、
「プチお金持ち」が多くなる。かつて、NTTの第1回目の売り出しの
とき、NTT株で儲けた投資家が車を買ったりしていた時代ですから。
今もそれに近い現象がおきているように思われます。


 日本百貨店協会が12月26日に発表した11月の全国百貨店
売上高をみると、前年同月比+3.2%、3カ月連続で前年を
上回っています。3ヶ月連続のプラスは1996年8−11月
以来、9年ぶり。伸び率も98年4月(+8.3%)以来、
約7年半ぶりの高さです。もちろん、今年は記録的な寒さで、
コートがばか売れしているという背景もありますが、高額商品を
扱う百貨店の売上が伸びてきているのは、おさいふのひもが
ゆるくなっている証拠。一方、スーパーの売上高は21ヶ月連続
の前年実績割れ。やはり、今までずっと、「買いたい」気持ちを
押し殺し、我慢していた反動で、購買意欲に火がついた!
消費者は、高額商品を狙い撃ちしているものと思われます。


 また、こんな話も聞きます。高級フランス料理のレストラン
「ひらまつ」では、1回の食事に平均4万〜5万円かかるそうで、
主力の顧客層は40〜50歳代のリッチ層。ところが、このところ、
20〜30歳代の若者が頻繁に店を訪れています。これは、間違いなく
株でリッチになった「プチお金持ち」に違いない。


 昨年12月13日、東京マザーズにサマンサタバサジャパン
リミテッドが上場しました。90万円の初値後、29日には、
238万円の高値をつけています。わずか、半月ほどで、
2.6倍。なんか、バブリーな臭いがプンプンしますが、これも、
高額消費の流れにのったものと思われます。


 今年の中小型株の銘柄探しには、「高額消費」というキーワードを
念頭においておくと、よいと思いますよ。