奇跡の物質 水

今日は健康のお話を。
まず、新谷弘実(しんや ひろみ)氏のご紹介。
新谷氏は、日本とアメリカで25万人の胃腸内視鏡検査を行い、
8万例に及ぶポリペクトミー(内視鏡によるポリープ切除)を
合併症なく成功させたお医者様です。そして、その豊富な臨床例
をもとに、上手な食事の仕方、水分の取り方、生活習慣などを
紹介しています。


その中から今日は、上手な水分の取り方をご紹介します。
水分の取り方には諸説あって、取りすぎると体にたまった水分が
体を冷やし、病気の原因になるという説もあれば、1日1ℓ〜2ℓ
の水をとりなさいという説もあります。
そもそも水は、からだの中にたまった老廃物や毒素を外へ排出
する役割を担っています。成人は1日に約2.5ℓもの水を
排出するといわれています。
新谷氏は、1日に2ℓ〜3ℓの水を飲むことを勧めています。
飲んだ水は20分くらいで細胞全体に達し、からだを構成している
細胞の内外は新しい水で満たされ、新しいエネルギーを生じさせて、
老廃物を排出します。水がスムーズに循環することによって、
健康なからだが維持できるというわけです。
水の効能はいろいろあります。
①体中の老廃物や毒素を素早く排出する。
②胃腸をきれいにする。
③からだ中の新陳代謝を盛んにし、みずみずいしい肌を保つ。
 ダイエット効果もあり。
④血液の循環をなめらかにし、胃腸の作用を促進することで
 コレステロール中性脂肪、尿酸値を下げる効果あり。
⑤血液をさらさらにし、動脈硬化の予防、脳梗塞心筋梗塞
 など血管の詰まりによって起こる病気の予防に役立つ。


新谷氏は、人相や手相があるように、胃や腸にも胃相や腸相がある
といいます。よい水をきちんと飲んでいる人の胃相や腸相は、
みずみずしくきれいで、大変健康であると言っています。


次に上手な水の取り方
①1日2ℓ〜3ℓとる
②コップ2杯くらい(約500cc)のきれいな水か湯を1日3回、
 毎食前30分〜60分の間にゆっくりと時間(3分〜5分くらい)
 をかけて飲む。水はできれば冷たくないものを飲む。
③夜寝る前に水を飲むのはよくない。


水は私たちの身近にある物質ですが、自然界の中ではきわめて
異常な性質をもつ物質です。
水は、液体にも、固体にもそして気体にもなります。
氷を水に入れてみると氷は水面に浮かびます。同じ体積の氷と水
を比較すると氷の方が軽いから起きる現象です。
あたりまえじゃないと思うかもしれませんが、こういう性質を
持つ物質はケイ素(シリコン)やチタンなど数種類しか存在しな
いそうです。同じ体積で比較すれば、固体は液体の中に沈むのが
普通です。
かつて地球は、気候の変動によって、表面がすべて
氷でおおわれてしまった時代が3回あったそうです。「全球凍結」
という現象です。この時代、海をおおった氷の厚さは1000
メートルにも達し、平均気温は−50℃まで下がったそうです。
このような環境で生き残った生命(細菌やバクテリア)は海中に
いたといいます。もし、氷が水中に沈んでいたら、地球上の生命は
死に絶えていたのかもしれません。
水は、奇跡の物質です。
そんなことを考えつつ、ありがたくお水をいただきます。