会社の常識

久しぶりになってしまいました。
このところ、いろいろな物事が、同時多発的に動き
始めてまして、ちょっとバタバタしています。


今日は、前に気になっていたコラムのご紹介。
日経の「常識異変」というシリーズなのですが、
こんなデータがのっていました。
その1
女性が会社員の9割を占める下着メーカーのトリンプ
インターナショナル・ジャパンでは、2年前に徹底的な
残業廃止に踏み切った。育児をする女性が気がねなく
定時退社できるように、午後6時を過ぎると退社を促す
放送が流れ、6時25分には消灯、その5分後には
出入り口が施錠される。事前の申請の有無にかかわらず
残業したら罰金の対象。
さて、この会社の業績は、どうなっているのでしょうか。
常識的に考えれば(本当は、何が常識かなんてわからないん
ですけれどね。)、労働時間が減少しているわけだから、
業績は下がる、となります。
ところが、2004年12月期も18期連続増収増益を
達成したそうです。
そういえば、と思いあたるふしがあります。
まだ私が会社勤めをしていた頃、子育てママをしながら、
仕事をしていた女性が、複数いらっしゃいました。
彼女たちは、保育園にお子さんを迎えにいかなければならず、
ほとんど、残業はできない状態でしたが、それでも優秀な
成績をあげていました。観察していて思ったのですが、
彼女たちは、本当に時間の使い方がうまいのです。
ムダはなし、それに集中力が違う。
私はというと、「あーあ、今日も残業か。じゃあ、あとでやろう。」
なんて具合に、時間をムダにしていた気がします。いや、していた
ことに気づきました。
トリンプは、あの集中力で仕事をこなす人たちの集団と考えれば、
この業績も納得ですね。


その2
21世紀職業財団が2003年に実施した調査(上場企業など
3347社対象、回収率13.6%)によると、女性管理職を
大幅に増やした企業は5年前より売上げが平均7割増。
回収率が低いので、データの信憑性には、疑問を感じますが、
興味深い数字ではあります。
さらに、この調査で、女性比率が高い企業ほど成長性も高い
という傾向も浮かび上がったそうです。
女性社員の比率が30%以上の企業は5年前と比べ平均3割
売上げが伸びていたのに対し、10%未満の企業は1割減と
低迷した。


このあたり、もっとデータを充実させて調査したら、おもしろい
結果がでてきそう。かなり気になる。