もったいない・・・・。

うすうす気がついてはいたけれど・・・・。
食べ残しなどの食品廃棄物の量のことです。
数字を知って、愕然としました。


農水省の推計によると、その量は約60万トン(03年度)。
国連世界食料計画日本事務所のデータによると、人が1日に
必要な食物摂取量は約500グラム。単純に計算すると
300万人以上の食事を毎日捨てていることになるそうです。
無言・・・・・・・。


コンビニでは、廃棄基準というのが決まっているそうです。
おにぎりやサンドイッチなど期限が1日未満のものは、
期限切れ時間の2時間前。
パンなど期限が数日のものは、24時間前。
牛乳なら4日前。
お客様が、商品を持ち帰って消費する時間を考慮すると、
賞味期限ぎりぎりまで商品を売れないのだとか。
しかも、お弁当など欠品すると、お客さまを逃がしてしまう
ため、必ず1割程度は余分に仕入れる。毎日、恒常的に、
食べ物が捨てられていくのです。
ローソンの社長が言っています。
「同社が昨年1年間、廃棄した期限切れの食品は約400億円分。
03年度の経常利益約366億円を超えた。廃棄量の削減を
真剣に考える時期だ。」
うーん・・・・・・。


大型ホテルでも、やってます。宴会料理の廃棄率は15.7%
結婚披露宴に限ると23.9%だそうです。食べ物が少ないと
体裁が悪いということで、料理の量は2・3割程度残る量
を準備するそうです。結婚披露宴になると招待客1人に2人分の
料理を頼む顧客もいるとか。
結婚披露宴の料理の廃棄率には地域差がでています。
中国・四国地方や九州・沖縄地方で17%台。
逆に豪華な結婚式を好む東海地方では32%を超えるとのこと。


便利さ、豊かさの追求が、このようなムダを生んでいます。
食べ物が簡単に手に入るから、簡単に捨ててしまう。
サービスを利用する私たちにも耳の痛い話です。
今、2004年ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさん
の著書、『「もったいない」のこころ』が話題になっています。
こういう本に関心が集まるということは、みんな、問題意識は
もっているのですよね。まずは、小さな「節約」から始めて
みようと思います。