コーチング・セッション

日曜日に、コーチングの体験セッションを受けるチャンス
がありました。
コーチングは、2年くらい前に興味を持ち、本を読みあさり、
コーチの認定資格を取るための勉強をしようかなあなどと思って
いたくらい、私にとって、関心の高いスキルです。
コーチング・スキルは、人の才能や能力を引き出す技術ですが、
アドバイスをしたり、命令したり、指示を出したりはしません。
コーチングのスキルは、よく人の話を聞く、物事を明らかにしたり、
選択肢を目の前に並べるために質問を創り出す、要望する、承認する
という4つのスキルから成り立っているそうです。
そんなことを思い出しつつ、コーチングセッションを受けてみました。


時間は30分しかなかったのですが、まず、初めに、
「あなたはこのセッションが終わったときにどんな気持ちに
なっていたいですか。」と質問されました。
そして、「では、そういう気持ちになって下さいね。」
といきなり目標設定。
そのあとは、ただひたすら話を聞いてくれました。
コミュニケーションの主導権は、聞き手にあるんだそうです。
それを、実感しました。うまく誘導されて、しゃべらされて
いる自分がいるのです。さすが、プロ。
自分の思いをアウトプットすることで、問題点がはっきりして
きたり、新しい気づきがあったり、しますよね。
まさに、このプロセスです。また、話が横道にそれそうになると
効果的な質問を入れて、軌道を修正するのです。
ここまでで、コーチング・スキルの要望、聞く、質問の要素
が含まれています。
また、人の表情や言葉のトーンにもよく気を配っています。
自分が好きなこと、関心の高いことについて話をするときは、
知らず知らずのうちに、顔が生き生きしたり、声のトーンが
高くなっていたりします。プロのコーチはこれを見逃しません
でした。そして、すかさずそこで、承認の行為です。
「それだけ思いが強ければきっとできますよ。」
お見事でした。結局、見事に誘導されて、セッションがスタート
した時のコーチの要求はきちんとかなえられていたのです
他にセッションを体験した方も一様に同じ感想を述べていましたが、
もっと話したかった。
やはり、話を聞いてくれるという安心感が、なにより大切なんだ。


コーチングの本に、真摯に話を聞く方法が紹介されていました。
・話をさえぎらないで、最初から終わりまで聞く
・相手の目を見る(にらまないようにね)
・先ばしって結論を出さない。相手が言うことを予測しない
・言葉だけでなく、声のトーンやその変化、そして顔つき、
 ジェスチャー、言葉にならない情報を読む
・相手を拒否しない、否定しない。例え間違っていても。
・相手が話し終わるまで、自分の言うことは考えない
・適度にうなずく
・ほほえむ
・少し前かがみになる
・効果的な質問をする。質問は自分のためではなく、相手のために
・自分の受取った内容が相手の言いたいことかどうか、確認する
これが、できれば聞き上手ですよね。