フランスのビジョナリーカンパニー

日経新聞をぱらぱら見ていたら、「伝統守るのも成長のカギ」
という小見出しが目に飛び込んできました。
おもしろそうなので、読んでみると、化粧品の世界最大手、
仏ロレアルCEOリンゼー・オーエンジョーンズ会長のインタービュー
記事でした。


ロレアルは、20年連続で2ケタ増益を達成している会社です。
化粧品市場は、成熟したマーケットですから、この業界で、
20年連続2ケタ増益はすごい。
オーエンジョーンズ会長によると、成功のポイントは以下の通り。
①真の国際企業になるために、何を変えるかより、何を
 変えないかを重視した。
②美容関連の事業に集中特化し、M&Aがはやった時期も多角化
 には踏み切らなかった。
③社内で育った人材を大切にしてきた。業績が悪いときでも工場閉鎖
 や解雇を避けようとした。
④伝統を守ることで、会社を変えることができる。外部からきた人には
 計り知れない会社独特の考え方や経験の蓄積を理解する内部の人間
 にしか変化は起こせない。
⑤20年間連続2ケタ増益は目標として掲げたわけではなく、結果。
 数値目標以上に、尊敬される優良消費財メーカーで世界の上位
 10社に入りたい。


ポイントをまとめてみて気づいたのですが、これらの要件は、
ビジョナリーカンパニーの飛躍の法則をまさに満たしています。
やはり、国を超え、時代を超えた普遍の成功法則は機能している
のですね。