富山の魚が食べられる店

日経新聞の「多摩のいぶき 知られざる潜在力」という
連載の記事がとてもおもしろい。
もともと、首都圏に比べて、立地条件がよくない多摩地区
ですが、これまたアイディアしだいで人が呼べるのだと
いうよい事例がいろいろ紹介されています。


食べること大好きな私は、ついつい食べ物やさんの話題に
目がいってしまうのですが、京王線府中駅、JR立川駅近く
の魚料理店「紋屋(もんや)」が、よさそうです。

ちょっと話が脱線しますが、偶然にも昨日私は府中に行きました。
目的地は、もう少し八王子よりの聖蹟桜ヶ丘だったのですが、
車中でこっくり、こっくりしていて、ふと目覚めたところで、
あわてて、下車した駅が、府中だったのです。
そのうえ、信じられないほどのぼけ具合ですが、府中駅
聖蹟桜ヶ丘駅と信じ込み、改札も出て、目的の会社に向かおうと
しました。地図によると京王百貨店京王ストアがあるはずなのに、
目の前にあるのは伊勢丹。5分近く付近を徘徊して、ようやく、
ここが府中であることに気づきました。
「やばい。約束の時間に間に合わない!!」
へこんでいる暇もなく、駅にかけこみ、電車に飛び乗って、
なんとかセーフ。
今、思い出して、ちょっとがっくりしています。


話が横道にそれてすいません。ということで、府中の「紋屋」
にひとかたならぬ興味をひかれたのです。
築地に近い都心と多摩地区を比較すると、どう考えても、
多摩の方が、鮮魚が手に入りにくいですよね。
実際、大消費地であるために新鮮な魚は仕入れ競争が厳しいそうです。
そこで、「紋屋」を運営するフードビジネスの高野社長は、
豊富な魚種を誇る富山に着目しました。高野氏は自らが、
木曜日に富山に入り、金曜早朝に新鮮な魚介類を仕入れ、
片道6時間かけ、総重量2トンの保冷車のハンドルを握って、
その新鮮な富山の魚介類を運んでくるそうです。
岩かき、白エビ、さば、あじ。もちろん今は旬ではありませんが、
あのめったに口にできない、久絵(くえ)もあるんですよ。


六本木にも店はあるのですが、私は、何かの縁を感じる府中の
「紋屋」に行ってみたい。
http://www.monya.org/
都心の影にかくれ、不便なイメージの強かった多摩地区は、
「紋屋」のような魅力のあるお店、、シネコンの開業や
ショッピングセンターの誘致などで、総合生活地域に進化
しつつあるようです。京王は、以前から沿線の土地の再開発
に力を入れていましたが、いよいよ花ひらきそうですね。