図解思考の伝道師

おととい、ある方とお話をしているときに、こんなことが
話題になりました。
「頭の中で考えていることを、何かの形にするとき、
文章で書くよりも、図にする方がよほど難しい。相当頭の中が
整理されていないと図にはできないから。」
それで、図解仕事人、図解思考の伝道師、久恒啓一氏のことを
思い出しました。ちょうど1年くらい前に、久恒氏のベストセラー
「図で考える人は仕事ができる」という本を読みました。
当時、様々な資料作りの必要があり、読んでみたのですが、
これがなかなか、おもしろかったし、実用的でした。
久恒氏は30代の頃、JALにお勤めで、労使交渉という難しい
お仕事を担当されていました。
あるとき、会議に図解を利用したところ、それまで難航していた
交渉が信じられないくらいうまくいったそうです。
「エリートの人たちは文章にはうるさいけれど、図には弱いのでは。」
という著者の感想がおもしろかったですね。


この本に刺激を受けて、私も図解なるもののトレーニングを
してみることにしたのです。本によると、
「図は1日にしてならず。何でももいいから、毎日図を1枚
かくようにしてください。」ということで、当時、新聞の社説を
図解の題材に使って、図読を行いました。
図読の手順は以下のとおり。
A4サイズの紙2〜3枚と鉛筆を用意して、まず、題材の内容を
把握するために文章をざっと一読する。
2回目の読みでは、鉛筆でポイントと思われるところに線を
引きながら読む。
次に、線を引いた部分からキーワードになりそうな言葉を探し
ながら3回目を読む。
キーワードを練習用の紙に書き出して、マルで囲む。
キーワードをよく眺め、キーワード同士に、関連性がありそうなら、
キーワードとキーワードの間に矢印を引く。
似たようなキーワード同士をくくってグループ化する。
基本的にはこれだけなのですが、実際にやってみると、
とても難しい。しかし、題材に関する理解度が非常に高まる
のは間違いありません。
この図解のノウハウは、会議の資料作り、プレゼンテーション、
セールス活動、企画書作り、広報活動、自身のキャリア開発など
なんにでも応用可能。


あれから1年、今もずっと、図読のトレーニングを続けていれば、
今頃は、私も図解の達人になっていたかもしれませんが、
レーニングは長く続かず、本も今まで忘れ去られていたので
あります・・・・。
これから、必要なスキルなので、また、トレーニング始めようかな。
あ、無理のない範囲で。