ケガの巧妙

おととい、自転車で転倒して、ぼこぼこのコンクリート
右膝と左足のすねをしたたか打ち付け、流血の事態となって
しまいました。
ケガをしたのは、本当に久しぶりだったので、ちょっと
へこみ気味。
でも、けがのおかげでいいこともあったのです。
新しもの好きの私は、発売当初に、ジョンソン&ジョンソンの
「バンドエイド キズパワーパッド」という商品を購入し、
ずっと、試してみたいなあと思っていたのです。
やっと、試す機会がやってきた。ワクワク。
でも、当日は痛くて痛くて、ワクワクどころではなかったのですよ、
ホントは。


このバンドエイドは画期的です。
商品の5つの特徴。
①貼るだけで自然治癒力を高め、3倍早く傷を治す
②傷の痛みを和らげる。貼りかえるときも痛みが少ない
③わずらわしい貼りかえがいらない。最大5日間貼った
 ままでOK!
④しなやかな貼り心地、しかも半透明で目立たない
⑤やけどにも使える


この画期的商品の秘密は、これまで病院などの医療機関
床ずれ、火傷、外傷などの治療に使われてきたハイドロコロイド
という舌をかみそうな名前の素材を初めて、一般家庭向けの製品
に応用したことにあります。
つまり、傷口を保護する絆創膏から、傷の治癒を促進する
キズケア製品に進化させたというところにポイントがあるのです。


キズパワーパッドを貼ってしばらくすると、キズ口からにじみ
出てくる体液を吸収し、キズパワーパッドが白くふくらんできます。
この体液は細胞の成長や再生を促す因子、つまりキズを治す成分
を含み、キズの治癒に重要な役割を果たしているそうです。
その体液で傷口を包むので早く直る環境を整えてくれると
いうわけです。
現在自ら体験中ですが、セールスポイントにうそはないようです。
本当は、1度貼ったらはりつけたままにしておく方がよい
そうですが、とれかかってきたので、やむを得ずはがしてみました。
確かに痛くない。普通のバンドエイドだと、ガーゼ部分
がキズに食い込むような状態になっているので、はがすとき、
とても痛いですよね。


そういえば、偶然にもジョンソン&ジョンソンは「ビジョナリー・
カンパニー」の18社に取り上げられている会社です。
創業は1886年。創業当初の目標は、
「痛みと病気を軽くする」でした。
1900年代に入り、この理想主義的な目標を発展させて、
顧客へのサービスと従業員への配慮を株主の利益に優先させる
経営理念を確立しています。
この理念の枠組みの中で、研究部門の役割は、
「研究部門は、視野の狭い商業主義的な精神で行動せず・・・
配当を支払うためでも、J&Jだけの利益のためでもなく、
医術の進歩を後押しするために、前進し続ける。」
となっています。
100年以上、米国で卓越した企業であり続けるジョンソン&
ジョンソンだからこそ、この理念は口先だけのものではない
説得力がありますね。
こんな歴史を知った上で、画期的な新商品のキズパワーパッドを試し、
その効果を実感する。
まさに、ケガの巧妙です。