「サザエさん」で株式投資!?

**「サザエさん」の視聴率が株価と連動している。**
今日の日経新聞の「シグナル発見」にのっていた記事です。
私、こういうネタが大好きなので、ご紹介しちゃいます。


大和総研のクォンツ・アナリスト吉野氏のレポートです。
吉野氏は、日経人気アナリストランキングでクォンツ部門の第一位の
アナリストですよ。
クォンツというのは、高度な数学的テクニックを使った証券分析の
ことで、コンピューターによる解析がメインです。
ま、そういう難しい話はおいといて、結論を申し上げますと、
サザエさんの視聴率があがると、株は下がり、視聴率が下がると
株があがるということです。ちょっと、専門用語を使うと、
サザエさんの視聴率と株価は「逆相関」の関係にあるということです。
なぜ?
つまり、日曜の夕方6:30に家族全員で見る国民的な番組の
視聴率があがったということは、みんな、どこにも出かけないで、
おうちでご飯を食べている人が多いということを意味する。
つまり、外食やショッピングをしない家族が増え、消費が鈍く
なってきたというシグナルだというわけです。
2003年には22%を超えていたサザエさんの視聴率は、その後、
叙々に低下し、2004年の後半に、17%に限りなく近づきます。
その間、株価は上昇。そして、2005年に入ってから、少しずつ
視聴率が持ち直して、現在20%弱。株価にブレーキがかかって
います。おもしろいですね。


そういえば、こんな話を聞いたことがあります。
景気が悪くなってくると、結婚式場の予約が増える。
玉の輿希望の女性が増えてるということですね。
それから、ワタベウェディング、HIS、ピジョンの株の相関性を
調べている人もいます。
ワタベウェディング株が上がると、少しずつ時間差をおいて、
HIS、ピジョンの株があがる。
ちなみに、ワタベウェディングは挙式関連、HISは旅行、
ピジョンは育児用品の会社です。
つまり、結婚→新婚旅行→出産ということらしい。


自分の身近にあるいろいろな現象を、景気判断のシグナルや
株価の動きに結びつけてみると、他の人が知らない自分だけの
オリジナルの判断材料になるかもしれませんね。
そんなふうに物事をみてみると、おもしろことがたくさん発見できるかも。