期待の化粧品

昨日の日経新聞に、LTTバイオファーマがロート製薬
と組んで、化粧品事業に進出するという記事がのっていました。
LTTバイオファーマは、創薬ベンチャーで、薬物等を
狙った部位に送り届けるDSSという技術を持っています。
このDSSを応用した化粧品を作ろうというわけです。


レチノールというしわやシミを減らす成分を直径100ナノ
(ナノは10億分の1)メートルという超微細なカプセルに
つめます。このカプセルを含んだ化粧水は、角質層→表皮
と浸透し真皮に到達します。
真皮は、コラーゲンを含んだ皮膚の本体で、ここで、
カプセルにつまったレチノールが作用し、細胞の代謝を促し、
コラーゲンやしわを減らす成分を増やしてくれるそうです。
当然、普通の化粧水は真皮にまで成分が届かないので、
このレチノールカプセル入り化粧水の効果はとても高い
というわけです。
価格は未定だけれど、今年の夏から薬局などで販売する
らしいですよ。
LTTバイオファーマは2003年1月に設立された、
とても若い企業です。しかも、2005年3月期、
2006年3月期、ともに赤字予想。技術はもっていても、
ビジネスとしての見通しがたちにくい典型的なベンチャー企業
なので、今回のニュースは稼げるビジネスとして、
グッドニュースです。新聞では、新製品の市場規模は最低でも
10億円以上としていましたが、けっこう、ヒットしそうな
予感がします。


おもしろいデータを1つ。
ナガセビューティーケア(長瀬産業子会社)が、3月に
全国の20−50代の働く女性600人に聞いた化粧品に
関する調査によると・・・。
働く女性が1ヶ月に化粧品や肌の手入れにかける平均金額は
6924円だそうです。


この化粧水、多少価格を高めに設定しても売れそうですね。
いえ、高めに設定したほうがよく売れると思います。
ロートということは、CMはチェ・ジウかなあ。