時価総額ランキング推移

今朝の日経新聞に2005年3月31日時点の時価総額ランキング
がのっていました。時価総額というのは、株価に
上場株式数をかけて計算しますが、要は、株価という
ものさしでみた会社の値段です。
この時価総額の年代別の推移をみていると、
産業の勢力図の流れがわかるんですよ。


2005年3月31日  (兆円) 
トヨタ自動車    14.4  
②NTTドコモ       8.7
③NTT            7.3  
三菱東京FG       6.0  
⑤みずほFG         6.0
キヤノン           5.1
⑦ホンダ           4.9
日産自動車        4.9
⑨三井住友FG      4.5
武田薬品工業     4.5
ソニー           3.9
松下電器産業      3.8
⑬ヤフー           3.7
東京電力         3.5 
⑮野村HD          2.9
UFJ HD         2.9
⑰ミレアHD         2.6
セブンイレブン     2.5
⑲りそなHD         2.4  
日本たばこ産業     2.3


2000年6月30日  (兆円)
①NTTドコモ      27.4
トヨタ自動車     18.1
③NTT          10.4
ソニー          9.0
セブンイレブン     7.3
富士通           7.2
武田薬品工業      6.1
東京三菱銀行      5.9
松下電器産業      5.7
⑩NEC            5.4
日立製作所       5.1
野村證券         5.0
日本オラクル      4.9
ソフトバンク       4.7
キヤノン         4.6
住友銀行        4.0
東芝            3.8
村田製作所       3.7
ローム           3.6
⑳ホンダ          3.5
    

2000年の時価総額ランキングと比較してみましょう。
ちなみに、この時期はどんなことがあったかというと、
2000年4月12日に日経平均20,833円をつけて
ピークをうち、ITバブルの崩壊が始まっています。
まず目につくのは、05年には、○○フィナンシャルグループ
とか○○ホールディングスがずいぶんふえてますよね。
この5年の間に、金融業界の再編が行われた結果です。
1989年12月31日の時価総額ランキングをみてみると、
2位 日本興業銀行、3位 住友銀行、4位 富士銀行、
5位 第一勧業銀行、6位 三菱銀行、8位 三和銀行
12位 東海銀行、13位 三井銀行となっています。
ほとんどの銀行名前が消えています。世の中、大きく
変わったわけだ。
2000年は、さすがにITバブルの名残を留める時期で、
IT関連の銘柄が多いですね。現在、IT関連銘柄で
時価総額ランキング入りしているのは、ヤフー。やはり、
勝ち組です。
日経平均は、2000年4月のピーク時から、現在40%
以上下落していますが、この中で、ホンダは3.5兆から
4.9兆へ、キヤノンは4.6兆から5.1兆へそれぞれ
時価総額をあげています。逆風下において、企業価値
高める経営ができていたわけで、企業研究のヒントになりますね。
上位3社は順位が入れ替わったものの、その顔ぶれは、
変わっていません。日本を代表する顔ということです。
さて、年度末は、どのような顔ぶれになっているだろうか。