書斎館

行ってみたいお店があります。南青山にある「書斎館」と
いうペン ブティックつまり、万年筆屋さんです。
26日(土)にあるセミナーに参加して、社長のお話を
直接聞くことができました。


このお店の特徴は・・・。
①大変立地の悪いところにある。
 場所もわかりずらいし、人通りがほとんどないらしい
②万年筆という衰退マーケットに参戦
 万年筆市場は売上げベースで好調期の700億円から
 現在は100億円ほどに縮小している
③都内の文具屋も衰退
 年間、540店ほどのお店がつぶれているそうだ。
なぜ、こんな悪い条件の中でお店をやっているのでしょう。
その秘密は、人が行きたくなるようなお店作りをしている
からです。
【感動させるお店作り】
・お店作りのキーワードはノスタルジー
 照明を極力落として、薄暗い空間を作り、アンティークな
 万年筆や文具を展示する。
 昔、小学校にあった木製の机やいすで雰囲気作り。
 「小学1年生」や「アサヒグラフ」などの古い雑誌もあり。
 ノスタルジーをかきたてられる雰囲気の中では、万年筆や
 文具も違ってみえる。
・品揃え豊富。
 何万円〜何百万円。単価はかなり高い。品質が高く、
 ここでしか買えない物も多く、プレゼント用に、
 10万〜20万の価格帯でも結構、売れるらしい。
・顧客の6割が女性。優しいお客さまが多いとか。
・カフェを併設しており、購入した万年筆を使ってすぐに、
 手紙を書くこともできる。

雨の日は入口でタオルをくれたり、子どもには紙とクレヨンを
渡し、親がショッピング中はお絵かきしてもらうとか、
細かい心配りがたくさんあるそうです。
お店を出たあとに、優しい気持ちになれるそうで、その癒し
の感覚が、お客さまの気持ちをとらえているのでしょう。
感動を与えてくれる店は、何度でも足を運びたくなるし、
人を連れて行きたくなります。
熱烈なファンに支えられているお店は、ほんと、強いです。


常識で考えたら、店舗戦略を考えるとき、人通りの少ない
場所で、縮小マーケットの万年筆屋を開いたりしないけれど、
アイディア次第でめちゃめちゃ付加価値の高いショップ
になるのですね。
絶対に見学してこなくっちゃ。
見学のつもりで行っても、1度お店に足を踏み入れると、
何か買いたい気分になり、つい買ってしまうそうですよ。
書斎館マジック」かかりに行ってきます。

http://www.shosaikan.co.jp/