組織の寿命

19日に、事務所のお引越しがあったのですが、通信関係の
トラブルがあり、電話、FAX、インターネット、メールなど
一切使えない状態となり、都心の真ん中にいながら、陸の
孤島状態で、サバイバル生活を送っていました。
普段、なにげなく使っている通信手段ですが、なくなると、
本当に不便。
通信、伝達を司る水星の逆行中に、通信手段のありがたさを
しみじみと感じるのでした。


さて、本日のトピックは“組織の寿命”についてです。
またまた、「未来ビジネスを読む」からの引用ですが、
私の好きな一文があります。
『日本の経営者は、“組織の寿命”を直視できないでいる。
アメリカの企業社会には、最も儲かっているときに会社を
売り飛ばし、その資金で新しい会社を起こす類い希な企業家
精神がある。それは、なお失われない開拓者精神とともに、
人間と同じように会社にも寿命があることを知っているからだ。
 会社の栄枯盛衰は、自然に例えることができる。自然の
世界では地に落ちた枯れ葉が肥やしになるように、1つの
企業が潰れるとき、そこから散った人材が次の新しい企業
にとって資源になるという発想だ。こうした発想を持つことが、
経済の活性化につながる大きな要素である。』


何度、読んでもいいですねえ。私の古巣も、今はなき会社に
なってしまいましたが、そこから散った人材が、いろいろな
ところで活躍しています。
自然のサイクルという大きな時間の流れの中で考えれば、
今、世の中で起こっている一連の新旧交代劇、つまり、
一時代のリーダーであった企業が崩れ、ITを背景とした
新興企業群が台頭し、その節目における混乱を象徴するかの
ようなM&Aの激化は、とっても自然な流れなのですね。
今このときが、大きな転換期にあるような気がします。
ということは、投資をする上でも、ビジネスを興す上でも、
ものすごいチャンス。
今、このときに、将来のソニーや松下のような会社が育ちつつ
あるのですよ。きっと。