1秒の世界

ちょっと前の話になりますが、「世界一受けたい授業」という
番組で、「1秒の世界」を取り上げていました。
「1秒の世界」は、東京大学工学博士山本良一氏が、世界的な
環境活動である「Think the earth」のプロジェクトの一貫として
出版した本です。地球上で起こっている巨大な変化を、1秒という
時間で切り取ることによって、「今、ここにある危機」としてリアル
に実感することのできる内容になっています。
たとえば・・・・。


1秒間に地球上でマクドナルドに532人が来店している。
1秒間に地球上で炭酸飲料が1万6000缶飲まれている。
1秒間に地球上で軍事費が320万円使われている。
その一方で、
1秒間に0.3人、4秒間に1人が飢えで命を落としている。
1秒間に地球上で文書用紙が4トン消費されている。
 膨大な紙が作られている結果、世界では1秒間にテニスコート
 20面分の天然林が消失している。
1秒間にグリーンランドの氷が、1620立方メートル
 (25メートルプール4杯分)溶けている。1年間で約琵琶湖
 2個分の氷が溶けていることになる。
1秒間に地球上で人口が2.4人増えている。
1秒間に地球上で720トンの二酸化炭素が排出されている。
1秒間に地球上で710トンの酸素が減少している。


どうです、ものすごくリアルですよね。
環境問題に対する危機感は持っていても、なにかいまひとつ
リアルなイメージをもてない部分がありますが、1秒の世界に身を
おいてみると、時計の刻む秒針の音とともに、確実に環境破壊が進み、
地球に危機が迫っているんだという“切迫感”が、身体に刻み付け
られていくような気がします。


ちなみに、本、出ています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478870993/qid%3D1110331242/249-5689322-2385109