ロボット

愛知万博まであと1ヶ月。今年のテーマは「自然の叡智(叡智)」。
環境、ロボット、交通、ITなどの最先端技術が広く紹介されます。


ロボットといえば、日本のロボットは癒し系。そして、主に、介護や医療、
サービス用など、生活支援のために利用されることが多い。
おじいちゃん、おばあちゃんの話し相手、アイボのようなペット、楽器演奏、
ダンスに、道案内、エンターテインメントに大活躍。
ソニーやホンダが、二足歩行型ロボットにこだわるのは、家族の一員
として、友達としてのロボットにこだわるからです。
これは、多分に「鉄腕アトム」の影響が強い。それに、物にも魂が宿る
という東洋思想的な発想あってこその産物。


一方、欧米のロボットは、産業分野で利用されます。人が入れないような
危険な場所での作業や、精密さが要求される作業、工場での作業等々。
外見も、いかにも機械というものが目立ちます。
実利的な西洋思想がベースにあるからでしょうか。日本にも欧米同様に
産業分野で、ロボットを利用していますが、人型ロボットという発想は、
日本独特のもののようです。


ものの本によると、「生活支援用ロボット」の市場規模は、2025年までに
3兆3000億円。医療や福祉の分野で活躍するロボットの市場は、
9000億円だそうです。
夢もあって、有望な市場なんだけれど・・・。ロボットは、まだ高価で、
量産もできません。でも、今後、それが可能になったら、「ロボットに人間の
仕事を奪われてしまう」かもしれない。ロボットが知能を持ち、自分で
考え、自分で行動を始めたら、「ターミネーター」の世界が現実になるかも
しれない。
すべての最先端技術を扱う場合に共通していえることですが、倫理観と
厳しい監視の目が必要だと思います。
やはり、バランスが大切です。