時代の流れ

大手金融機関各社は、リテール営業戦略を、鮮明に打ち出して
きています。
小口顧客層には、コールセンターを利用した営業や
インターネットを使った取引への誘導を強化し、富裕層には
営業マンによる提案営業を強化するというものです。
私が証券会社で働いていた頃、すでのその動きはでていましたが、
これが、時代の流れです。
営利企業である以上、いかに効率よく儲けるかが必須課題で、
手間がかかって、儲からない一般の小市民は、「自分でやってね」
となるわけです。


受け皿になるのが、中小の金融機関や、ネット証券。
本日の日経に、
「ネット証券の業績急拡大。大手5社、口座、1年で5割増し」
と報道されていますね。
12月末で51万強の口座をもつ、ネット専業最大のイー・トレード
では、「新規口座の約半分が株式投資の初心者」だそうです。


インターネットのおかげで、今や、一般の個人投資家も、機関投資家
が目にするのとそれほど変わらない質や量の情報を、簡単に手に
いれることができるようになりました。
でも、その情報を正しく判断し、利用して、上手に資産運用をするためには、
お金や投資に関する基礎的な知識が必要です。
きちんと、身体作りのトレーニングをせずに、いきなり運動を始めたら、
怪我をしてしまうのと同じです。
私が、16年間、証券会社で勤めた経験が、何かの形で活かせれば
よいなと思っています。