ソネット・エムスリーの決算短信
かなり忙しいため、なかなかブログがアップできず、
ほぼ1週間ぶりの更新となってしまいました。
今日の話題はソネット・エムスリーについて。
このところ、本当に投資に関する雑誌等に登場する回数が
増えてきましたねえ。それにともなって株価も上昇中。
分割考慮後の最高値は、今年の5月9日につけた473500円
ですから、今日は新値をとっています。
とうとうブレイクか。
ソネット・エムスリーの浮動株比率は10.5%とかなり
低く、人気化してくると争奪戦の様相を呈してきます。
急騰するのは考え物なんですが・・・・。
大型株相場も一服し、中小型株のマーケットにお金が流れ
込んできたタイミングも手伝って、いたしかたなしというところか。
ソネット・エムスリーは10月20日に2006年3月期の
中間決算短信を発表しています。
この短信の中にいくつか心躍る文言がありました。
①「双方向コミュニケーションで繋がった、医師をはじめとする
26万人の医療従事者会員」の基盤から生み出される事業機会は
数多く、優先順位を決めて順次事業家化を進めていきます。
●順次事業化を進めていくということは、案件を持ち込む企業が
行列を作って待っているということですよね。必死になって営業を
かけなくても事業機会は向こうの方からやってくるということ。
②試験運用中の一般患者が医師にネット上で質問できるサービス
「AskDoctors」については、事業化に向けての準備
を進めております。
●またまたおもしろいことを始めましたよ。これは、普通の人たちが、
「m3.com」に会員登録しているお医者様に対して、ウェブ上で
いろいろな質問をすることができる双方向コンテンツです。
これは、社会的な意義も大きなビジネスだと思われます。
現在試験サイト運用中
www.askdoctors.jp
③「MR君」は当社グループが独自に開発したサービスで、海外に
類似のものは見当たりません。
●まさに、「世界に一つだけのサービス」かも。
④現時点では、上積み幅についての不確定要素が多いため、通期の
業績予想の修正は、当中間連結会計期間の修正幅の加算のみと
しております。今後、個々の要素が具体化した時点で、必要に
応じて業績予想の修正を行う予定です。
●この会社の株を保有している楽しみは、次々に新しいニュース
が飛び出してくること。新聞を見るのも楽しくなります。
⑤当社グループでは、企業価値を計る指標として、営業キャッシュ・
フローならびに1株当たり当期純利益を重視しています。
また、オペレーションにおける指標としては、①会員制医療専門
サイト「m3.com」の医師会員数、②サイトへのログイン回数、
③「MR君」「QOL君」既読eディテール数(会員向けに
発信されたメッセージのうち、開封され読まれた数)の3つを
重視しています。
●四半期ごとに開示しているので、ぜひ見てみましょう。
⑥当社は、平成17年9月30日現在、取締役6名(内2名は
社外取締役)、監査役3名(内2名は非常勤)、従業員32名
で構成されており、・・・・
●とても小規模な組織です。だからこそ、利益率が高い。しかし
ながら、全社員がひとつの事業所に勤務しているので、地震や
火災などが起こったら、損害が集中するというリスクもある
ことを忘れずに。
気になったのはこんなところでしょうか。
あ、それからもうひとつ。決算短信をチェックするうえでのコツ
ですが、「事業等のリスク」はきちんと把握しておきましょう。
開示してあるリスクについては、実際にそのリスクが現実のもの
となっても、想定の範囲内ということになります。想定外のリスク
が一番怖いですから。
ホントは、10月17日に、ソネット・エムスリーが出資をしている
メビックス社のマザーズへの上場申請が承認されたニュースに
ついても触れたかったのですが、今日はもうタイムアップ。
次の機会にお伝えします。