目利き

10日(日)に久しぶりに観劇に行ってきました。
お芝居は大好きで、よく見に行きます。
演劇は、いつもおもしろいとは限らなくって、むしろ、
はずれの方が多いぐらい。でも、はずれのお芝居の中にも
楽しみがたくさんあるのです。
私にとってのお芝居の楽しみは、その日光っている役者を探すこと。
テレビと違って、舞台のよいところは、自分の気に入った
役者さんをずっとみていることができることです。
お芝居は、舞台の中心で展開されているけれど、すみっこで
立っているだけで、妙に光ってしまう役者さんがいたりすると、
そんなときは、ストーリーはそっのけで、その役者さんを
じっと観察しています。
いつも不思議に思うのですが、なぜ、その人に目がひきつけらるのか。
別に、名のしれた人ばかりではないんですよ。
無名で、薄暗い舞台の上では顔もよく見えなかったりするんだ
けれど、なぜか、目がいってしまう。
テレビのドラマなどではあまり光らないけれど、舞台の上では
別人のように光ったりする人もいるし。
最近テレビドラマに多く出演している、小日向文世氏。
昨年は、「新撰組」「僕と彼女と彼女の生きる道」「オレンジデイズ
などに出演してました。テレビもよいけれど、小日向氏は、もともと
串田勝美氏のオンシアター自由劇場の出身で、やはり、舞台の上
で光る役者さんです。また、お芝居も始めたみたいなので、
見に行きたい。


“目利き”ということばがあります。「書画、刀剣、器物などの真偽
やよしあしを見分けること。また、それにすぐれた人」と
辞書にありました。日常的には、「無意識にぱっと人やノモの本質
やニュアンスをかぎ分ける能力」といった感じで使っています。
舞台の上の俳優のように、この光る存在を見つけ出すことが目利き
なのだと思います。
私、結構、ブレイクする前の俳優、歌手、書籍、サービス、商品
などを見つけるのが好きです。
多くの人が光る存在と認める前に、いち早く、その存在を見つけ出す
能力を磨いておくと、株式のお宝銘柄を発掘するのにも役立ちます。
たぶん、勉強や仕事ばかりしていたらこの能力は磨かれません。
毎日の生活や遊びの中に、ヒントがたくさんころがっているのだと
思います。いろんなことにチャレンジして、いろんなことに興味を
もち、いろんなことを体験することで、“目利き”の感性が磨かれて
いくのだと思います。